道東死闘編~暖冬の章~・1

1月25日に式を挙げ、2月1日に披露宴代わりのパーティーを開いた我々。残されたイベントは新婚旅行のみでした。仕事面で気兼ねなく長期の旅行に行ける機会なんて、今回を逃すと定年退職するまで無いと思うのですが、今回は旅の基本である「いま行きたい所へ行く」をキーワードに、海外を推す声に乗ることなく試される大地北海道を目的地に定めました。そして、我が家は二人揃って「出オチ」「好きなものは最初に食べる」を好みますので、クライマックスから何から旅の前半に持ってくる、無茶な新婚旅行が始まるのでありました。



かくしてパーティーから一週間が過ぎた2月8日の日曜日、11時45分。旅立ちの場所は大阪駅10番ホームです。今回の旅の主目的にしてクライマックス、「大阪発札幌行き寝台特急トワイライトエクスプレスで札幌まで22時間乗りっぱなし」です。この日のためにスイートとはいきませんでしたが、2人用のA個室のロイヤルを確保しました。半年以上前から動いて何とか取れたあたり、やっぱり恐ろしい子です。さすがは雪まつり期間中の札幌行き。あなどれません。

到着したトワイライトエクスプレス札幌行き

出発まで少しあるのですが......暑い。それにしても暑い。2月とは思えない暑さ......と思いきや、暖房の効きすぎだったようで、ご近所さんもドアを全開にして換気してます。しかしながら、窓が開かないので、なかなか冷えないのであった。ドアも狭いしね。

列車は定刻通りに大阪駅を出発。これから22時間耐久戦ですよ~。馴染みのありまくる大阪駅周辺を個室寝台車から眺めるというのも、なかなかにオツです。なんて楽しんでいると茨木あたりで乗務員さんが挨拶にこられました。ウェルカムドリンクの希望を聞かれたので、問答無用でウイスキーをオーダー(ヨメはミルクティー)。昼間から飲んでやるぜー!同時に車内設備の説明を受ける。ベッドだけはセミダブル仕様と少し狭いですが、シャワーにトイレ、映画が見られるテレビまであります。そしてなんといっても大きな窓!楽しい旅になりそうです。

しばらくしてドリンクも来たので昼食。昼ごはんは食堂車でもいいかと思いましたが、13時ぐらいから営業開始で結構なお値段との事前情報が。夕食の予約が17時半と早めなので梅田のデパ地下で仕入れたお弁当でなんちゃって駅弁気分です。京都あたりからご飯。京都駅のホームもソファーに座って優雅に眺めます。たまりません。

うとうとしながら列車は湖西線へ。強風のため、何度か停車しつつ敦賀を目指します。途中できれいな芝のグラウンドが見えるところで止まり、「どこの学校かいな?」と思ったらびわこ成蹊スポーツ大学でした。岳登の母校かー!定刻から微妙に遅れつつ敦賀到着。ここから富山までは特に見所も無く、優雅な時間が流れます。途中「車内限定グッズ」や「特製アイスクリーム」販売に食いつきつつ、午後の昼下がりを楽しみつつ、なかなか来る事も無い北陸路の国盗りにいそしむ。国盗り無かったら寝てたね(笑)

富山を出てしばらくすると、進行方向右手に立山連峰登場。撮影大会が車内各地で開催されますが、移動しながらなのでなかなか上手く撮れない。そこで、用意したビデオカメラで撮影。うん、きれい!立山フィーバーが終わったころ、待望のトワイライト時間(タイム)に突入。日本海に沈む夕日、なかなかにいいです。夫婦そろって撮影タイムをしているうちに夕日は沈み、新潟県境へ。親不知海岸はかなり暗かったですが、北陸道と競うように海へせり出し、迫力満点。

大きな窓から観る夕焼け

日本海へ沈む夕日

なんて感じで車窓を楽しんでいると、一回目の夕食スタートの車内放送が。食堂車「ダイナープレヤデス」での夕食は事前予約制で、フランス料理コースの一点勝負という男らしい仕様になっています。その一回目に出陣でございます!!

・タスマニアサーモンのガレット 大根のサラダ添え

・かぶらと金時人参のスープ

・鱈ポワレと白子のベーニェ フレッシュビーツのジューとセロリのビューレ添え

・黒毛和牛のサーロインステーキ トリュフのソース

・タタン風りんごのキャラメル煮とシナモンのアイスクリーム

超満足。満腹でございます!糸魚川付近から直江津→長岡あたりで食していたのですが、線路が弱いのか揺れる揺れる。食べるほうも大変ですが、作る方も大変です。よくやるなぁ......。気になる客層ですが、「トワイライトエクスプレスで行く札幌雪まつりツアー」参加の老夫婦が多かったです。料理が出てくると写メ音の嵐とか、流石としか!後ろではお母さんが好き嫌いだらけの小学生を食育中。大変そう......肉を切るときのナイフの進入角まで指導してました。細かいことばかり教えてるから、食べたくなくなるんじゃね?とか思ったけど、お口チャックです。あと、隣の車両で酔っ払った兄ちゃんが倒れてました。乗務員さんに介抱されながら食堂車を通過する兄ちゃん......なんぞこれ。食事後は自室に戻って一休み。食事中に陽は完全に暮れて何も見えませんが、国盗りというメインテーマはまだまだ残っています。本日は本州最北の国である五所川原を盗るまで戦う所存です。通過予定は深夜3時。修行です。

しばらく休んだ後、サロンカー「サロン・デュ・ノール」へ。21時ぐらいだったのですが、ほとんと人がいません。みんな寝るの早いな!置いてあった北海道ウォーカーやじゃらん北海道版をまわし読みして、北海道へのモチベーションを上げていきます。じゃらん北海道版凄いぞ!道外の情報が東京と大阪各2ページ程度しか載ってなくて、残りは全部道内。北海道民は地元ラブ過ぎるだろ。あと「最高の人生の見つけ方」という映画が上映されていたので観る。知り合ったばかりの余命わずかなお爺ちゃん二人が、遣り残したことを実現させながら死に方とか色々と考えていくっていうお話。新婚旅行に相応しいかは微妙ですな(笑)

22時半頃、列車は山形と秋田の県境近くの酒田で停車。降りることはできないのですが、駅はよく見えるので見回す。しかしながら人がいない。行き先表示を見ると「本日の列車はすべて終了しました」の文字が!!大阪恵まれてる!終電がちょっと早くなるぐらいでブーたれてる場合じゃ無いです。などと一通り騒いでダイナープレヤデスの営業が終わった頃、自室に戻りベッドメイク。ここまでソファーとして活躍したイスが、ボタンひとつでベッドに変形です。カッコいい!!横になっていると秋田に到着。時計を見るともうすぐ24時。列車に乗ったままですが、翌日に続きます。

本日の移動距離
大阪~秋田
837.6km