新潟紀行~池袋の罠~

上京物語~ダメに捧げる哀の詩~
第20話「新潟紀行~池袋の罠~」(02.06.15-16)

2002 FIFA WorldCup KOREA/JAPAN
Round16 デンマーク代表vsイングランド代表
新潟スタジアムビックスワン 2002/6/15 20:30開始

それは、本当に突発的な出来事。

ついに始まる決勝トーナメント。日本ラウンドの初戦は6月15日20:30から新潟スタジアムビックスワンで行われるA組1位"デニッシュ・ダイナマイト"デンマークvsF組2位"スリーライオンズ"イングランドの好カード。当然、生で見れるものなら見てみたいのだが、そう簡単にチケットが手にはいるはずがない。・・・そう思っていました。しかし、当日の午前1時過ぎに「取れた。カテ3。」と連絡が入る。その時の心境は「正直、どうしよう。」である。筆者の住まう兵庫県尼崎市から新潟市までは直線距離でもおよそ600km。移動手段は飛行機かはたまた新幹線か・・・。大阪発の臨時夜行「急行ビックスワン大阪号」は連絡を受ける3時間前に大阪駅を出発している。さぁどうしたものか。とりあえず悩んでも仕方ないので寝ることに。何だかんだで新幹線を乗り継げば5時間ちょっとで着くんだし。

翌朝。どうにもこうにも腰と肩の調子が悪いので鍼灸院へ行くことに。ところが、診察開始前に着いたにもかかわらず大混雑で、治療が終わって帰ってこれたのは11時30分・・・かなりヤヴァイです。自宅から新大阪駅までは、直接行けばおよそ40分。しかし、肝心のチケットをまだ発券していない。現地の万代バスターミナルで発券するというのも手だが、それはそれでデンジャラス。有楽町なんて混んでいて論外だし・・・と言うわけで、大阪のキオスクがある天満橋OMMビルへ寄る必要がある。ここがまた行きにくい場所で、自宅から30分。新大阪までも30分以上はかかる。その後、のぞみで東京まで出たとしても、ヘタを打てば新潟着が19時を越える可能性すらある。新潟駅からビックスワンまで、バスで15分だが新潟はバスが遅れた前科があるし・・・(コンフェデの時にトラブルあり)。などと考えていたその時、筆者の脳裏に悪巧みが浮かぶ。

「のぞみに乗るくらいなら飛行機で行った方が早いし安いやん。」

確かに、空港までのアクセスを抜きにすれば早いし、実はそんなに高くない。つーか、最近は夜行バスとか18きっぷとか6000円前後で行き来してたので、たまには贅沢したかったり(汗)。しかもチケットキオスクは羽田空港内にもあるので、そこを使えば新幹線を乗り継ぐより早いかもしれん。

かくして方法は決まった。大阪空港よりANA28便に乗り込み羽田へ。羽田空港にてチケットを発券するべくチケットキオスクを捜す・・・が、全く見あたらない。インフォメーションで聞いてようやく見つける。なんで一番端にあるかな。しかも有楽町国際フォーラムの喧噪が嘘のようにガラガラだし(汗)。で、無事発券。クレジットカードだけで発券できるんですね。なんか凄い。

羽田に着いた場合、普段は京急経由で都心へ向かうのですが、今日はモノレール。Suica割引、使えるときに使っておかねば。なんで尼崎市民がSuicaを常時携帯しているかについては気にしないでください、趣味なんで(汗)。浜松町のみどりの窓口で「新潟スタジアム観戦きっぷ」を購入して準備完了。いざ行かん新潟!・・・東京駅上越新幹線のホームはモノホンのイングランドサポと日本人のなんちゃってイングランドサポで溢れておりました。ビックスワンに行かない人を捜すのが難しいぐらいに(汗)。デンマークサポを捜すのも・・・以下省略(冷汗)。東京駅に着いたのは16時ちょっと前だったので「あさひ3号」で一気に新潟を目指した方が早いのですが、正直混みまくりそうだったので臨時列車のMaxあさひに乗り込む。何とか2階自由席を確保すると案の定「乗客全員サッカーファン」。至る所から「ダイヤモンドサッカーが・・・」とか聞こえてきます。気になって寝れないじゃ無いか!( ̄□ ̄;)

相変わらず「狭い!揺れる!リクライニング機能がない!」と三拍子揃った最悪なMaxは一路新潟を目指す。そして、18時30分新潟駅到着。
 筆者10年ぶりに新潟上陸

日本人がほとんど居なかった構内のマクドで腹ごしらえを済ませ無料バスへ。筆者の席は隔離席と化していたホーム(デンマーク)側Nゲートだったのでバスも空いている。途中の道も車線規制のおかげですいすい進み15分でビックスワン到着。
 1~3次ゲートも余裕で通過し、スタンドに入った瞬間・・・筆者戦慄。

 「あの~、なんで向こうサイドにデンマークサポが居るんですか?」

デンマークユニと同色のシャツを着て、応援する気マンマンで来たというのにコレは一体・・・。そして、デンマークがあちらと言うことは、こっち側は・・・うわぁ、イングランドサポだらけ。仕方あるまい、手拍子しながら歌うことにするか。赤シャツの上に白シャツ着て( ̄□ ̄;)

さて、席も確保したし「ビール買うついでにイングランドサポの見学でもすることにしよう」と思い売店へ。するとそこには予想通り「1杯飲んで売店、1杯飲んで売店」を繰り返す愛すべき皆さんの姿が。すると目の前に黄色いシャツを着た大男が立ちふさがる。「黄色?何奴!?」と上を見ると・・・ロングの髪を束ねて、口髭(紙製)を着けて、ミッ○ーマ○スのような手袋・・・ってデイヴィット=シーマンのコスプレ親父だと!?(爆笑)しかももう一人出てくるし・・・(汗)スーパーシーマンブラザーズかよっ!?( ̄□ ̄;)

席に戻るとスタメン発表。デンマークからだ。・・・トマソン以外は大きな歓声無し。つか、トマソンも小さかったぞ(汗)。続いてイングランド。あの~、選手紹介のオーラビジョン撮っても仕方ないと思うんですけどぉ。ベッカムの時はいくらなんでも光りすぎです。リオ=ファーディナントの100倍(当社比)

かくして試合開始。サイドをうまく使った攻めを繰り返すデンマークですが、イングランドのディフェンス陣が予想以上に堅く決定機すら作らせない。その間にあれよあれよの3得点。イングランドリードで前半終了。

ハーフタイムもイングランドサポと交流~。FAバンド格好良すぎ!みんな明るいし楽しい人ばっかり~・・・などと浮かれている内に後半突入。席に戻ろうと、階段下のゴミ箱にカップを捨てたその時・・・「カラカラン。」・・・何の音?と思ったら急に視界がボヤけだす。顔に手をやると・・・カポっ・・・眼鏡のレンズ無いし(汗)その場にいたボランティアの人と捜した結果、レンズは30秒ほどで発見。しかしフレームを固定しているネジがない。さすがにネジが無くてはレンズが止まらないので眼鏡として意味をなさない。3分ほど捜して「もうだめぽ。」とかつぶやいていたら、新潟県警の方が見つけてくれました。しかも、レンズ固定用にガムテープを加工したものまでボランティアの方に頂く。本当にありがとうございました。嬉しかったです。

後半に入り、がっちり守りを固めるイングランドの壁をなかなか破れないデンマーク。何とかかいくぐったとしても、最後に控えるシーマンが防ぐ防ぐ。イングランドサポによるこの日唯一の選手コールはシーマンでした。そして、試合は見事な膠着モードへ。ここでスタンドがざわめき出す。サポエリアの方を向くと・・・通路でグレイシートレインもといバルコニーダンス始めてるし。こちらの方にも来たので当然の如く混ざる。2階の通路を完全に人で埋めた後は踊り歌う。もう最高っ!・・・その間、試合見てないけど(汗)

そんなこんなで、意外すぎるイングランドの圧勝で試合終了。いや~100US$+45,000円出して来た甲斐がありました。大満足。試合後は徒歩で新潟駅を目指す。途中、上機嫌なイングランドサポの方々は国旗を乗っているバスの外に掲げて走っていきます。おバカですねぇ(笑)。駅までの道沿いには地元の人が結構沢山出てきて見送りをしてくれてます。過剰警備や自己防衛とか言って交流を断ってしまった札幌や大阪に比べて、新潟は全体的に歓迎ムードでイイ!感じでした。
 シーマンさん

トマソンさん

ベッカムさん

素敵すぎるイングランドサポの皆さん

さて新潟駅。新幹線口への連絡通路は見事に通行規制が掛かっており、歩道橋の下で待つ事になる。ふと周りを見回すと見事なまでに日本人が居ない。後ろでは超ミニスカートの女性が肩車されてはしゃいで居ます・・・ここ、ホントに新潟ですか?・・・(汗)

やっとの事で新幹線ホームにたどり着き、0時20分発の新幹線で東京へ。車内ではイングランドサポが相も変わらず歌っています。そこへ何故かeircomおやじ軍団(通称:アイルランドサポ)が乱入し、歌声倍増。トイレに行こうとすれば、デッキではイングランド人が横になって寝てるし(笑)、30年ぶりの新幹線終夜運転を体感しに乗り込んできた鉄ヲタはイングランド人に「邪魔だ!」と怒られてるし・・・ここはホントに日本かと・・・(汗)

2時40分頃、大宮到着。なぜか、ここから乗ろうとしている人が・・・って、鉄ヲタしか居ないか。空いた席には、デッキで寝てたイングランド人が座る。「やっと寝れるぜ」って、あんたよう寝てたがな!(笑)

かくして3時20分過ぎ、東京駅到着。とりあえず品川のロイホで時間を潰す。すると、明らかに新潟帰りの人が続々と入ってくる。クラブ帰りのギャル(死語)とのギャップが激しすぎます(笑)。この後は6時からタイムサービスで1,000円になる蒲田のサウナで仮眠を取る。固めのベットに横になりながら「明日は買い物しに池袋へでも行こうかなぁ。」とか考えつつ眠りにつく。

翌朝。館内放送で目を覚ます。9時で閉店するらしい・・・って、だから1,000円だったのか!( ̄□ ̄;)現在時刻は8時30分。大急ぎで支度し、9時ちょうどに退出しJR蒲田駅へ。ここから池袋に行くには品川で山手線に乗り換える必要がある。そんなわけで品川駅の山手線池袋方面ホームにたどり着いた筆者が目にしたのは・・・カートに段ボールを乗っけた女性・・・。あからさまなぐらいに、一目でわかる同人誌即売会サークル参加者!・・・猛烈にイヤな予感がしつつも、池袋へと向かう。

筆者が池袋で回るところと言えば、パルコとサンシャインシティ。10時前でパルコはまだ開いていないので、とりあえずサンシャイン通り方面へと歩く。筆者の周りには、妙に同じ匂いのする人が一杯居ます。・・・サンシャイン・・・行かない方が良いかもしれない・・・。

ハンズの横から地下に潜り、サンシャインシティに進入成功。地下の服屋を巡り、着替えの調達に成功する。あまりに急いで出たものだから、着替えすら持ってなかったのだ(汗)。サンシャインシティ内某所において着替えを済ませた後、館内を見て回る。せっかく東京まで出てきたのだから楽しまなければ損である。そんな筆者の視界に入ってくるのは、見るからにアキバ系ファッションなヲタクの皆さん。平時のサンシャインでは絶対見かける事は無い方々である。この時点で、品川駅から筆者の中に潜んでいた不安やイヤな予感は確信に変わっていた。勇気を振り絞ってサンシャイン広場に出てみると・・・

アキバ系な人達のみで形成された大量の行列が!

・・・見なかった事にして、館内に戻る筆者。そう、アレだ。どう考えたって同人誌即売会だ。しかも、この男の多さ。かなりの規模の、男性向けの奴だ。万が一に入ろうものなら、目の血走った男達のタックルを次々と喰らって悶絶し、デブヲタの汗だく腹アタックを喰らい悲鳴を上げる事は必至!しかし、見てしまった以上は入ってみないと気が済まない。「毒を喰らわば皿まで」の精神である。再び広場に出て、入場券であるカタログを入手する。カタログにはこう記してあった・・・サンシャインクリエイション16と・・・。サンクリですか。ウワサの。まさか、このような形で参加することになろうとは。

カタログに目を通し、とりあえず人の少なそうな所から回っていく事にする。即売会に来た以上、全てに目を通すのが筆者のポリシーだったりします。それにしても暑い。ただでも暑いのに、異常な人数で余計に暑い。しかも文化会館の2Fなんて天井が低いので暑さも倍増。ただ歩く事さえままならない状況だったりします。・・・なんで入ったんだろう・・・早くも激しい後悔に悩まされる筆者であった(汗)

人混みの中での2時間に渡る激闘の末、TeaRoomの再販本だけ購入し会場より脱出。結い橋の絵がないのは判ってたのですが、表紙のメガネゴスロリ娘に負けました( ̄□ ̄;)

パルコを一回りした後は新宿に向かい、ヨドバシカメラの上の方へ一目散に侵入し、かなりアレなコスプレDVDを2枚ほど購入した後、惨劇の4.20以来となる秋葉原に上陸。一目散に目的地へと向かい、2ヶ月に渡る自らの欲望との抗争に自らピリオドを打った。先行者の報告通り、実に萌える場所であった・・・。

その後、駅前で献血しつつ羽田空港経由で関西へ帰還。帰宅後、今回の入手物を撮影。
同人誌即売会カタログ・・・同人誌・・・コスプレAV・・・
この組み合わせはどうかと思うぞ・・・

人として。